年齢でドッグフードを切り替える

年齢に応じてドッグフードを替えることは、愛犬の健康にとって大切なことです。 大きく分けると、1歳未満の成長期、1~7歳以下の成犬期、7歳以上の高齢期に分けることができます。

それぞれのライフステージによって、必要な栄養バランスやエネルギー量は異なります。 適切なドッグフードを与えることで、十分な栄養補給ができ、健康維持ができます。

成長期では、人の約10倍以上の速さで成長しますので、たくさんの栄養とエネルギーを必要とします。 成犬と比べても約2倍ほどのエネルギーを必要とします。

しかし、身体が小さいため、たくさん食べることができませんので、少量でも十分な栄養の摂れる高栄養高カロリーのドッグフードを与えなければなりません。 また、消化器官も未発達のため、消化性の高いフードを回数を多くに分けて与えます。

犬種によって成犬になるまでの時間は異なり、小型犬は約10か月、中型犬は約1年、大型犬は1年半~2年ほどで成犬になります。 成犬になると成長も緩やかになり、行動も落ち着いてきますので、維持期用のドッグフードに切り替えます。

切り替える時期は、愛犬の様子を見て判断することが必要です。 多少早く切り替えても問題はありませんが、いつまでも子犬用のドッグフードを与えているとカロリーオーバーとなり、肥満犬となってしまいます。

肥満は万病の元といわれるように、いろいろな病気で愛犬を苦しませることになる可能性がありますので、適切な時期を判断して切り替えましょう。

7歳以上が高齢犬といわれますが、最近は長寿の傾向もあり、まだまだ元気な犬が多いものです。 この切り替え時期も飼い主の判断が必要です。 運動量が落ち、筋肉の衰えが見えたら、切り替え時です。

高齢犬用のドッグフードは、高タンパク低カロリーのフードになります。 高齢になり、身体機能が衰え、基礎代謝も低下していますが、身体の機能低下の予防・維持に良質なタンパク質は欠かせないものです。 また、骨や関節、生活習慣病などに効果的な成分も含まれています。

また、年齢以外でも、妊娠・授乳期の母犬もフードを替えたほうがいいでしょう。 お腹の中の子犬の分まで栄養を取らなければなりませんが、内臓が圧迫されるため、たくさん食べることができません。

消化性が高く、高栄養高カロリーの成長期用のドッグフードが適しています。 出産後も授乳中はフードを替えず、離乳の状況に応じて、少しずつ母親のフードを替えていきます。

年齢やライフステージに適切なタイミングで、適切なドッグフードに切り替えてあげましょう。

参考:ドッグフードを変更するタイミング