仔犬にドッグフードを与える回数とは?

成犬になる生後1年未満の仔犬にドッグフードを与える場合、その回数を成長段階に合わせて細かく変えることが望ましいです。

生後2ヵ月未満の離乳期は、ふやかしたドライフードなどを1日に4~5回に分けて与えることが好ましいです。 その理由としては、母犬の母乳を飲んでいたこの時期の幼犬は、1日に何回も母乳を飲んでおり、食餌もその回数から急に減らすと、胃腸など、体への負担がかかります。

成長し乳歯が生えてくる生後2ヵ月~6ヵ月は、ドライフードを1日3回に分けて与えることが好ましいです。

さらに成長し、生後6ヵ月以降は、様子を見ながら成犬と同じ1日2回にしても問題ありません。

このように、仔犬の時期の食餌回数は、母乳の回数から成犬の食餌回数に極端に減らすのではなく、緩やかに減らすことが重要です。

仔犬は、成犬と比べて、胃腸が未発達であるため、1日1回や1日2回など少ない回数で与えると、その分1回に与える量が多くなります。 その結果、胃腸に大きな負担がかかってしまいます。

さらに、仔犬の時期は食欲旺盛で勢いよく食べる場合も多く、その勢いで吐いてしまうことや消化不良から下痢をしてしまう場合があります。 また、食餌の回数が減ると、食餌の時間が長くなり、低血糖を引き起こすリスクが高まります。

低血糖とは、血液中の糖が少なくなり、体全体に栄養が行き渡らなくなることです。 低血糖に陥った場合、元気が無くなりぐったりとなります。

重篤な場合だと、痙攣を引き起こしたり、意識障害を引き起こしたり、最悪の場合は死亡することもあります。 特に、生後4ヵ月未満の仔犬に多いので注意が必要です。

その原因としては、体質的なものや性格的なもの、ストレス、内臓障害による栄養吸収の悪化などがありますが、最も多い原因は、空腹です。 6時間何も与えていない場合でも、低血糖になる仔犬もいるので気をつけてあげなければいけません。

もちろん、低血糖を起こしやすさには個体差があり、長い間何も与えていなくても、元気な仔犬もいます。 しかし、低血糖になるリスクは明らかに上がっていますので、個体差は置いといて、仔犬の時期は食餌回数を多くすることを心がけましょう。

幼犬の時期の食餌回数は、低血糖に気をつけながら成長に合わせて緩やかに減らすことが良いでしょう。

参考:
ドッグフードを1日何回与えるのがベスト
ドッグフードのローテーションは必要?