ウェットタイプのドッグフードの注意点とは?

ウェットフードとは、水分75%~80%のフードの総称で、ペットショップでは缶詰やパウチとして売られています。

水分量が多く、水分補給が出来ない犬は、ウェットフードを食べることで水分補給ができます。 また、ドライフードに比べて嗜好性が高く、ドライフードの食べ付きが悪い犬にウェットフードを与えると、食べてくれる場合が多いです。

注意点としては4つあります。

まず1つ目の注意点は、ドライフードと比べ保存期間が短いことです。 開封後は、早く使ってしまわないといけません。

その主な原因は水分量か多いことであり、ドライフードに比べて腐りやすいためです。 冷蔵庫で保存したとしても、数日しか持ちませんので、気をつけましょう。

2つ目の注意点は口内トラブルのなりやすさです。 ウェットフードは歯周病や口臭などの口内トラブルになりやすいフードです。

ウェットフードは、とても柔らかく、美味しく出来ているものが多いです。 食べ付きがいいのは良いですが、ドライフードに比べて、ウェットフードは食べカスが歯にまとわりつきやすいです。

食べカスが歯に着くと、歯垢になり、歯石に変化します。 硬いドライフードも食べカスは付きますが、ウェットフードに比べると歯石になるスピードも遅く、しっかり噛むことによって、歯石が着くのを予防する役割もあります。

歯石になってしまう前に、歯をしっかり磨く事が出来れば、毎日ウェットフードを食べていても口内トラブルの問題はありません。

犬の歯は、人間の歯と違い、歯磨きをしなければ、すぐに歯石になってしまいます。 1日1回は歯磨きをするように心掛けましょう。

3つ目の注意点は栄養バランスです。 ウェットフードは、一般食であることが多いです。

ドッグフードには、総合栄養食と一般食があります。 総合栄養食は、そのフードと水だけ与えれば犬にとって栄養素的にバランスが取れるドッグフードです。 一般食は、総合栄養食と違い、そのフードだけを与えると、栄養バランスが偏ってしまいます。

ウェットフードを与えるのであれば、総合栄養食と認められているウェットフードを与えることをおすすめします。 また、ウェットフードは、嗜好性が高いため、一度与え続けると、他のフードを食べなくなってしまう犬が多いです。

病気になってしまった場合など、フードを変えなければいけない時、他のフードを食べなくて苦労することがあります。

最後の注意点はドッグフードの添加物です。 ウェットフードは、ドライフードよりも添加物が多く使われています。

上述のように、水分量の多いウェットフードは、開封すれば腐るのも早いですが、未開封であれば長期間持つように出来ています。 これは、保存料が多く使われているためです。

保存料や酸化防止剤などを多く摂取すると、発がん性などの健康への悪影響が認められていますので、注意しなければいけません。

このように、ウェットタイプのドッグフードには、ドライタイプのドッグフードよりも注意すべきことがたくさんあります。 健康な犬なら、総合栄養食のドライフードを与えることが好ましいです。

ウェットフードは、高齢で歯が無くなって食べることが困難になってしまったり、何らかの病気になってしまい、食欲がなくなったりと、やむを得ない場合に与えるという使い方をおすすめします。

参考:安全 最高品質を目指し,34種類の原材料を厳選したドッグフード